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「官は官の立場で、民は民の立場で、学は学の立場で、地域をやっぱり今よりよくしようよ」ということです。そこのところを「行政はしようもない」「ボランティアはわがままばっかり言う」などと言っていては、発展的ではないと思うのです。もう少しみんなが共同して、上手にできる部分は上手にできないのかなというようなことを感じています。ただこれは私の感覚ですが、だんだん変わってきているような気がしています。 青年団体連絡協議会という青年団体の集まりがあり、毎年何か1つプログラムをしようということでしています。ある年、環境問題をやろうということになり、先ほど少し紹介した「ネーチャーゲーム」をすることになりました。東京から理事長を呼び、その事業はできかけていたのですが「何で遊びに金をわしらが払わなあかんねん」と横やりが入りました。「ゲームなんかに金を払えん」とか、「中にフィールドピンゴというプログラムがあり、ピンゴなんかに何で金を出さなあかんねん」というような話もありましたが、最終的にはなんとかうまくおさまり、開催できました。 このプログラムには結構たくさん人が集まりました。ゲームという形態をとっているのですが、非常に学習的な効果が高かったことや、多くの人が喜んでくださったという実績を認めてくださり、今ではそのグループに約5倍の予算を出してくれるようになりました。今までは「そんなことしたらおえん」とか、「これはあかん」とか言われていたのですが、今は「もうあんた達の好きなようにやりなさい」と言っていただけるまでになったのです。 基本的に行政とボランティアグループの関係は“Support but no control”だと思います。“サポートはするけれどもコントロールしない”そういうスタンスに立っていただくと、先ほどの資金の問題も解決していけるのではないかと思います。 例えば行政の方と話をして何か感覚が違うと思うのは「いや、済みません、これ全体の予算の40万円しかないんです」と言われるのですが、「40万円もあれば結構何でもできるよ」と思うのは私だけでしょうか。そういう観点を持ちながらうまく共同をしていけるところがあれば、官・民・学の部分が上手に地域をボトムアップしていけるのではと思います。 最後に、ボランティアは行政の補完であるというのは、私はやっぱり違うかなと思います。それは政策提言とかアドボカシーというような言葉になるのかもしれませんが、地域を変えていくためには、ここはやっぱり譲れないというようなところをしっかり持っていくことがボランティアに求められています。それでは我々はそのような働きができているのかというと、まだまだではないかなと思います。以上自戒の意味も込めて4点ほど述べてみました。ありがとうございました。 田中 ありがとうございました。ご質問ないしはご意見のある方はいらっしゃいますか。2分程度でよろしくお願いいたします。 ●行政はボランティア教育の徹底を 寺尾 私は平成5年に市の空き缶回収のリサイクルがあり、それは良いことだということでみんなで集めました。それでこれをいかに利用しようかということで、近所の特別養護
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